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顧客データや業務データの分析サービスを提供する株式会社Ptmind(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:鄭遠)とデジタルマーケティングメディアMorketing(本社:中国北京朝陽区、代表取締役CEO:曾巧)は、日本と中国企業の健全な協業における仕組みづくりをはじめ、日中企業のアジアにおけるビジネス展開を更に盛り上げることを目的に、2019年8月23日、虎ノ門ヒルズにて、「デジタルビジネスのこれから」(以下、本イベント)を共催しました。

 

共催に至った背景

 日本と中国の貿易額は年間40兆円にも上るほどに成長を遂げています。一方で両国のビジネス、とくに近年の成長を最も牽引しているデジタルビジネスにおけるコラボレーションは情報や言語の問題もあり、大きな壁となっている現状があります。今回は、中国に開発拠点を持ち、日中を中心とした19万のユーザー規模を持つデータマーケティング支援会社であるPtmind社と中国において4000人以上のデジタルビジネスのキーマン達を集めるマーケティングメディアプラットフォームであるMorketing社が共催することで、日中のグローバル市場で急速かつ大きな成長を成し遂げている最先端テクノロジー企業の知見と情報交換を行い、アジアにおけるビジネス展開における展望を明らかにします。

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主催者(左:Ptmind CEO 鄭氏  右:Morketing CEO 曾氏)

 

イベントレポート

セッション1 基調講演

Ptmind首席顧問 花井 健 

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「日本の経済状況は、水面下、非常に厳しい状況にある」とPtmind首席顧問の花井氏。日本企業も相当改善はなされて来たが、依然中国進出の足取りに根強いハードルが横たわっている。その原因として「本社と現地の断絶」、「現地と現地パートナーとの断絶」、「現地と現地市場との断絶」を挙げる。Ptmindはその接合点として期待されることを語り、続けて、「日本の職人気質、緻密な技術、ものづくり、バランス感覚、中国の起業家精神、仕組み力、決断や損切りの早い経営のスピード感。タッグを組めば最強の相手となる。デジタルビジネスという過去としがらみのない世界で協働し、成功体験を積み上げ、過去に例がないような関係を築き上げれば、必ず世界経済の成長を牽引するフロントランナーになる。」と力強い期待の言葉を聴講者に投げかけました。

 

セッション2 カスタマーケアとマーケティングで実践する中国CX戦略

トランスコスモス株式会社常務執行役員 植松 芳宏様

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「顧客体験価値とは企業と顧客の心地よい関係」と提言する植松氏。講演中ではサービスを提供する企業と顧客の関係について、「買ってから始まる」と強調し、よりCS・マーケティング部門に変革が必要であると語りました。また、騰訊のWechatにてその実用性が証明されている「ミニプログラム」という新しいグローバルプラットフォームがより顧客と企業の距離を縮めるとし、ミニプログラムとPtmindのソリューションを掛け合わせることで、ブランド企業とお客様をより理解するためのデータ活用を推進していくとして締め括りました。

 

セッション3 パネルディスカッション:データマーケティングの次は

Supership株式会社取締役副社長CRO 宮本 裕樹 様
MiningLamp Tchnology Vice President 宣 皓傑 様
Business Insider Japan ビジネスプロデューサー イー・サムソン 様

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イベント当日に日本初の戦略的パートナーシップの締結をプレスリリースしたSupership株式会社とMiningLampTechnology。両社からCROとVicePresidentがパネルディスカッションに登場しました。「日本で爆買いして中国に持ち帰って誰かにオススメした、という情報をメーカーは知りたいんです」と宣氏。増えるインバウンドや越境EC。近く位置するにも関わらず情報が断絶されている状況に大きなチャンスを感じさせました。宮本氏は「中国の人と日本の人はもっとわかり合ったほうがいい」と締めくくり、日中のビジネス交流の意義を再度強調しました。

 

セッション4 ビジネス成長をドライブさせるためのマーケティング進化

Tencent広告 Vice President 羅 徴 様

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Tencentの事業ドメインの一つであるTencent広告は中国の主要マーケティングプラットフォームとして着実に成長を遂げています。デジタル経済の時代おいて、マーケティングの進化とは、ユーザーの価値により一層集中すると羅徴氏。Tencent広告は「ユーザーバリューのシェーピング」、「効率的なコンバージョン」、「ビジネスバリューの成長」この主にこの3つで結合され、円状にループしながら形成しており、今後は「ユーザー体験」「利用シーンの統合」「マーケティングのデジタル化」といった3つの要素でデジタルマーケティングのアップデートを促進させると語りました。

 

セッション5 中国ソーシャルマーケティング戦略及び今後のトレンドについて

Weibo Marketing Center ジェネラルマネージャー 張 欣欣 様

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張 欣欣氏(Weibo Marketing Center ジェネラルマネージャー)はWeiboのサービスとソーシャルマーケティングについて初めて日本で紹介いたしました。以前アジアマーケティングを担当した経験から日本のオンラインマーケティングが中国と共通していることをはじめ、Weibo=instagram+Twitter+Facebookの特性からWeiboの独特の配分ロジックとその効果について述べました。また、時事ネタによる瞬間風速的なマーケティングで37億の広告閲覧数に加え、物語性をうまく活用したKOL(キー・オピニオン・リーダー)の誘導により14分42秒で売上15億円超を達成した話で企業のバリューチェーンのあらゆる部分がソーシャルマーケティングと関わっていることについて述べました。

 

セッション6 データエンパワーメントによるデジタルビジネスの変革

Ptmind Japan カントリーマネージャー 安藤 高志

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Ptmind Japan カントリーマネージャーの安藤。「インターネットの成長率の減速」、「オンラインで売ることのハードルが下がったことによる売り手の増加」この二つの事象から確実に上昇してくるのが「顧客獲得単価の増加」だと語りました。この顧客獲得単価の上昇時代に生き残るためのデジタルビジネスモデルの変革を目指すのであれば”ハイパフォーマンスUX”を実現することだと提言し、迅速な顧客理解と収益化という視点でPtmindのソリューションの意義を述べました。

 

セッション7 パネルディスカッション:アジア最先端デジタルビジネスの共通項

Mobvista 共同創業者・社長 曹 暁歓 様
Mattle163 CEO Amy Huang 様
Facebook Great China マーケティングディレクター 陳 耿星 様
Morketing 創業者CEO 曾 巧 様

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「これからのアジアのデータビジネス」、「グローバル・ビジネスでの地域差異」と「いかにビジネスにグローバル思考を持ち込むか」についてディスカッションしました。これからのアジアのデータビジネスに最も影響するのはAI、動画広告、ゲーム広告と広告の透明性であり、グローバル・ビジネスを進めていく鍵は、それぞれの地域でのローカル特性も尊重してより良質なカスタマーエクスペリエンスを提供することであると述べました。

 

アフター交流会

登壇者、参加者全員による交流会を講演後に開きました。経営層クラスの方々も多く参加し、日本、中国、デジタルマーケティングなどの幅広い領域に関して意見交換やコミュニケーションを深めました。特に中国進出に力を入れたい企業の方々にとっては、現地で活躍するキーパーソンからの生の情報を得られる貴重な機会となり、アンダーズ東京の夜景の中で親交を深めることができました。

 

主催者(右:Ptmind CEO 鄭氏 左:Morketing CEO 曾氏)アフター交流会での感謝と挨拶


普段なかなか接触する機会のない方々と業界を横断したビジネスコミュニケーション

97%の方が次回開催も期待する形でイベントを締めくくることができました。

 

登壇者情報

 

 

【株式会社Ptmindについて】

Ptmindはデジタルマーケティング領域におけるデータ活用の迅速な環境構築と収益向上を同時に実現支援するSaaSプラットフォームを提供している会社です。ユーザー行動を収集、可視化して、興味関心などユーザーの本音を一目で理解し、技術や制作に頼らずハイパフォーマンスUXを実現する「Ptengine」やWeb、CRM、SFAなど複数管理しているデータ自体を結びつけてより深く、個客に最適化したアクションを可能にする「DataDeck」を展開。各国に拠点を構え、世界180ヶ国、19万以上のユーザがサービスを利用しています。

▶PtmindHP:https://jp.ptmind.com/
▶Ptengine:https://www.ptengine.jp/
▶DataDeck:https://www.datadeck.com/jp/

 

【本リリースに関するお問い合わせ先】

株式会社Ptmind
広報
TEL:03-6380-4268
e-mail:cs@ptmind.co.jp